「ピカッと草津」山田学区の地域づくり 3年間の物語
在宅サービス訪宅時の駐車場問題から創る地域包括ケアシステムの構築
~生活支援体制整備事業の新たな地域づくり~
山田学区では、令和4年度から3年間に渡り医療福祉を考える会議において「ピカッと草津」に取り組んできました。
サービスに対する理解が進んでいないために苦情や通報をされるという事業所が抱える在宅サービス訪宅時の駐車場問題を切り口に、段階を踏みながら時間をかけて地域がサービスを我が事に感じていただくように理解を広げました。
その結果、地域の方たちの声掛けから山田学区の事業所が活用できる「地域助け愛応援駐車場」が生まれました。
また、事業所同士、地域と事業所、それぞれが顔の見える関係になり、困りごとを相談できる場が強固なものになりました。
山田学区 3年間の歩み


①ピカッと草津の取組について
②事業所の声を聞いてみよう
③フリートークワークショップ~どう感じましたか。自由に語り愛ましょう~
在宅化が増えていく現状や駐車場問題があることをまずは知っていただき、駐車場問題について感じたことを自由に語り合っていただきました。
参加した多くの方から在宅化が増えていく現状や駐車場問題を知ったことで「事業所が苦労しながらサービスを届けていること」や「そういえばうちの町内も停める所少ないな」という気づきがありました。介護を受けることを、他人事ではなく我が事として受け止めてくださいました。「気づき」は地域福祉活動の一歩になります。

①知ってそうで知らない事業所の声
②「地元だから分かる!ここどうだろうワークショップ」
事業所から経験談や駐車場問題の事例を話していただくことで住民の理解が進んでいないことを知っていただきました。
そのお話を聞いた町内会長さんが「助けてっていってくれたらなんぼでも動くよ」と言ってくださり事業所さんからは、それがうれしかったという声を聞きました。
事業所さんたちからも「この場に参加し地域のみなさんに自分たちも声を発信していくことが大切」だと感じていただき、少しずつですが事業所と地域が課題を共有し「助けて」と言いあえる関係性が構築されました。
ワークショップで地域住民だからこそ分かる・知っている停められそうなところ(空き家・お店等)を学区社協のメンバーが作成した大きな地図をみんなで囲みながらお話をしていただきました。
お話をする中で「ここなら声をかけることができるよ」「うちの自治会館停めてもいいよ」などの会話が生まれ、呼びかけを強制せずとも自然と地域が主体となって解決のための案を出してくださいました。

①これまでのStoryのふり返り
②事業所から聞く駐車場問題の現状
③山田学区社協の思い
④理解を広げていこうワークショップ~誰もが安心して住み続けられる地域にしていくために~
Story3では、地域から出席してくださる役員さんが変わったことでもう一度丁寧に課題を知ってもらおうと振り返りや事業所の声をもう一度地域に届けました。理解を広げていこうワークショップでは、地域でできること、地域に理解を広げるためにはどうしたらよいのかをし合っていただきました。町内会でチラシを回覧・全戸配布するよという声が挙がったり、地域サロンの人達や隣近所にお話するよという声もあがりました。新聞492枚、チラシ71枚みなさんが持ち帰り、周知啓発をしてくださいました。

山田学区地域助け愛応援駐車場誕生秘話
・町内会長が隣保館をすべて停められるように足を運んで呼びかけをしてくださいました。
・ピカッと草津の新聞を全戸配布や回覧をして理解を広げてくださいました。
・医療福祉を考える会議に参加した町内会長が一軒一軒周り個人のお家に停められるよう呼びかけを行ってくださいました。
・事業所がよく駐車違反の切符を切られている団地の近くの空家に学区社協のメンバーが停められるように呼びかけを行ってくださいました。
・Story3の後、会議参加者が自治会館など使えるように町内会長にお話しにいってくださいました。
・学区社協メンバーが自治会館を使えるように町内会長にお話をしに行ってくださいました。

Story4 地域助け愛応援駐車場の贈呈式
①「ピカッと草津」山田学区の物語
②地域でどんな動きがあったのか
③地域から事業所へ「地域助け愛応援駐車場リスト」の贈呈式
④事業所からリストの活用方法について
⑤「みんなで花を咲かせよう」ワークショップ
★ピカッと草津の取組を聞いて感じたこと
★どんな地域にしていきたいか

事業所からのありがとうメッセージ



ストーリー4では、地域から事業所へ完成した地域助け愛応援駐車場の贈呈式を行いました。事業所の「助けて」から始まった話合いが地域のたくさんの方の力で形になっていきました。会議に参加されたみなさんがそれぞれの想いを桜に込めてくださいました。

地域と事業所の連携や思いの見える化は、鮮やかな色合いとなり、会議に彩りを与えていただける。
桜に書かれた想い
- ・いろいろな立場の困りごとを共有できてよかった
- ・地域や事業所の垣根が低くなっていく取組
- ・他人ごとでなく我が事と考えられる意識改革がすばらしい
- ・「助けて」が形になっていくことを見ていて気持ちが温かくなった
- ・いろいろな問題がありますが、話し合いが始まり、行動に移り実際に聞き合いが始まるストーリーが素晴らしい!
- ・なんとかしようが形になる地域
- ・優しい一言で助け合い繋がれる優しい山田
- ・地域と事業所の助け愛♡が光る山田学区