認知症への理解と支えあいの風土づくりを
~おでかけ「ふれ愛」模擬体験~
笠縫学区社協2025年07月01日
笠縫学区では、平成29年から「笠縫学区地域医療と福祉を考える会議」を実施し、だれもが住みよい地域を作っていくために、議論を重ねています。
その中で、認知症高齢者への理解を深め、地域全体で見守る仕組みを作るため、地域で気になる人を見つけた際の声かけ訓練(おでかけ「ふれ愛」模擬体験)を令和元年度から各地区で実施しており、令和6年度は、10月19日に下笠地区で実施しました。
訓練では、松原地域包括支援センターから、認知症サポーター養成講座として、認知症と物忘れの違いなど、認知症の特徴や関わり方を具体例も踏まえて説明いただきました。その後、声かけの模擬体験をしました。
日頃、認知症の方の支援をしている介護事業所の職員に、道に迷っている認知症高齢者役をしていただき、地域の皆さんが実際に声をかけ、自宅まで送り届ける練習を行うという内容です。今年度の認知症高齢者役には、さまざまな設定があり、一筋縄ではいかない状況を準備していました。
あいにくの雨模様で室内での実施となりましたが、認知症の方に接したことのない参加者にとっては、経験したことのない状況であり、戸惑いもありました。しかし、参加者同士で協力して声のかけ方を工夫する等、実際の現場を想像しながら声かけを行うことができ、参加者からは「難しかったが、実際に声をかけるときの参考になった。」という声が聞かれました。
こういった活動や事業をきっかけとして、認知症高齢者の方々を地域で支えるという風土をつくりながら、今後も地域の介護事業所などと連携して、「これからも住み続けたい笠縫」を目指していきます!

