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心のこもった宝箱

心のこもった宝箱 ~ボランティアのすすめ~

はじめに

昭和30年に草津市社会福祉協議会(以下、市社協)ができて62年。
地域にボランティア活動のすばらしさを伝えてきました。
ボランティアは自らすすんで行う活動ですが、一人ではできません。
必ず誰かがその活動を必要としていて、喜んでくれています。
なぜボランティアをしているの? どうして続けられるの?
一つひとつのボランティア活動に、それぞれすてきな物語があります。
同じものは他にない、たった一つの特別な、心と心の物語。
62年間、市社協が大切に紡いできた宝物たちです。
たくさんの宝物の中から、皆さんに届けたい物語をこの冊子に集めました。
ボランティアってすばらしい! 始めてみたい あなたへ
続けて行く あなたへ キラキラ輝く物語を、市社協より心を込めて。

大好き!

家族が大好き!母が大好き! 大きな愛に包まれている。
その愛を、笑顔を皆に分けてあげたい。 人と話しをするのが好き。
人と関わるのが好き。 ナント言っても人が大好き。
素敵な出会いがボランティア。 あふれる笑顔がボランティア。
つながることでボランティア。 自分を信じ笑顔で邁進!

小学生のころからボランティア活動に関心を示し、持ち主の笑顔と行動力でさまざまな活動をされている高校 1年生

みんなの笑顔に会いたくて

中学校に貼ってあった第6回ボランティアフェスティバルのボランティア募集のポスターを見て、今までと違う経験をしてみたいと思い、お姉ちゃんと友達を誘って参加しました。
私は、笠縫こどもあそび広場で1年くらいボランティアをしています。子どもたちが自分の名前を覚えてくれたり、少しずつ料理や工作ができるようになる姿を見るのがうれしくて、ボランティアが楽しくて、続けてこれました。
ボランティアフェスティバルでは、着ぐるみのふくちゃんに入って、来た人を出迎えました。
子どもだけでなく、たくさんの人たちとふれ合うことができ、みんなの笑顔がとてもうれしかったです。
特に、自分たちで考えて会場を盛り上げるためにやってみた、風船に絵を描いてのプレゼントは、子どもたちが真剣に絵を選んで喜んでくれたので、やって良かったなと思いました。
ボランティアフェスティバルも笠縫こどもあそび広場も、どちらも素敵な経験をさせてもらったし、みんなの笑顔にやりがいを感じているので、これからもボランティアを続けていって、また新しい経験をしてみたいと思っています。

第6回ボランティアフェスティバルに参加してくれた、市内の中学3年生の女の子。ボランティア活動は特別なことではなく、身近で楽しいものだとキラキラした笑顔が教えてくれました。
※草津市社協ボランティアフェスティバルは、平成24年から開催しています。地域のみなさんとボランティア活動者、地域の福祉団体とのつながりづくりや、地域のボランティア活動者の応援の場として実施しています。また、子どもも大人も参加できる企画を行い、市内の地域福祉活動を知り、身近に感じることで参加するきっかけや意識づくりにつなげ、若い世代に新たなボランティア風土を築いていくことを目的としています。

動ける間はボランティア

農家に嫁いだ私は、家の作業が忙しく働くこともできない状況でした。
そんな私が、昭和52年に広報くさつの音声テープを視覚障害者のお宅に届けたのがボランティアを始めたきっかけでした。そういった中、老人ホームが地元にでき、何かお手伝いができないかと市社協主催の講座を受講し、点字グループを立ち上げ、平成5年には男性が初めてボランティアグループに参加していただけました。次から次へとボランティアグループができ、今や学区では13グループが活動しています。
私にとっていちばん嬉しかったことは、いろんな人たちと知り合いになれたことと仲間が増えたことです。活動が続けてこられたのは、家族の理解や応援があったこと、孫が「おばあちゃんの背中を見て育ったから学校で高齢者の話し相手になるボランティアをしているんや。死ぬまでボランティアを続けてや。」と嬉しい言葉を掛けてくれたことです。
来年に向け、まちづくりセンターにもう一つカフェグループを立ち上げることが今の目標です。
これからも「動ける間はボランティア」感謝・感謝の毎日、頑張ります。

「学区の肝っ玉かあさん」は40年の長い間、ボランティアを続けて来られ、今や84歳。次から次へと意欲的に取り組んでおられるバイタリティはすごい!!
大病をされて、一線から退かれると思ったのですが、講演会に、車いすで来られているのを見てビックリ!最近は手押し車でボランティア続行中です。

誰かお願い!

院長が単身赴任をしていた時、その家族は地域の方々に支えられていた。退職後は自分のためではなく、今までの技術を活かし、人のためになることをしていきたい。そんな思いを「市社協」が受け止めてくれた。
「おもちゃ病院」は、ただ直すだけではない。子どもたちがおもちゃを大事にする心や、また使える喜び、感謝の心を大切にしてきた。
古い民家には、昔々の動かなくなってしまった思い出の詰まったおもちゃが、たくさん残っている。親から子へ、子から孫へ伝わるおもちゃが心を紡いでいく。
そのサイクルに関われたことが、嬉しい。
「動いた!動いた!治してくれてありがとう」
この一言と笑顔だけで、17年間繋がっていた。
こんな素敵なおもちゃ病院がナント閉院。
誰か、この思いを受け継いで、とびっきりの笑顔に出会ってみませんか!

おもちゃ病院は、平成12年から平成29年6月までの17年、市社協やゆかい家で活動し、県外からも車で2時間かけて来られた方もありました。
惜しまれつつ閉院・・・

気持ちが伝わるボランティア

私たち3人の初舞台は、障害をもつ子どもの母親が集う場でした。
オカリナの音色が会場に響き渡る中、ビリーブという曲で、あるお母さんが涙を流されました。子育てに苦労したことや楽しかった思い出がオカリナの音色に乗って走馬灯のように巡ったのでしょう。自分たちの演奏で涙を流してくれるとは思っていなかったので、うれしかったです。
十数年前の話ですが、今も心に残っています。気持ちを込めて演奏をするとそれが相手にも伝わり、楽しんでもらえます。これがいちばんうれしく、、ボランティアを続ける理由ともなっています。
ボランティアは誰かの笑顔につながります。楽しい気持ちや笑顔が広がるのです。

オカリナ、よし笛、リコーダー演奏を通してのふれあい活動のボランティア。自分たちのペースで無理をせず、楽しみながら活動をされています。

鍵のつぶやき

私のご主人様は、市社協の送迎ボランティアさんに送迎してもらい病院に通っている。
ある日、ご主人様は病院に私を置き忘れて帰ってしまい家に入れなくなった。
でも大丈夫、私にはご主人様が利用している施設名が書かれた名札が付けてあるから。
病院から施設、施設から市社協へと連絡がつながり、2時間後にはご主人様の元へ戻ることができたのだ♡
家に入れず、寒さと空腹に耐えながら玄関前で待っているのではと案じたけれど心配無用だった。私が戻ってきた時、ご主人様は上の階に住んでおられる方の部屋で、ゆっくり待たせてもらっていたのだから。
普段からご近所さんとのつながりがあると、いざという時、心強いね♡
優しいご近所さん、連絡してくださったみなさんに感謝!

この鍵の話は、市社協の福祉車両貸出事業を利用しておられ、登録ボランティアさんに送迎をしてもらっている方に起こったエピソードです。

素晴らしい出会い

遠く離れたブラジルから日本にやってきた少年は、8年前に市役所の紹介で手話サークルに参加、今の仲間と出会った。
そこは、手話に興味がある人なら誰でも参加歓迎の交流を大事にされているふんわりあったかいサークルで、フレンドリーな仲間が、とびきりの笑顔で迎えてくれる♪
はじめは内気だった彼が、今では仲間と共に手話の楽しさを伝えている。

  • ★ 手話はコミュニケーションのツール
  • ★ 手話はいろんな出会いを広げてくれる!
  • ★ つながるっておもしろい!
  • ★ 通じるってこんなに嬉しい!
  • ★ 仲間といるとこんなにも楽しい!

冬の使者に魅せられて

10月から3月にかけて、ロシア・ツンドラ地帯から飛来するコハクチョウに手作りの観察小屋から熱い視線を送っている。
コハクチョウは、顔の模様も様々で、団体で飛んだり、数羽で飛んだり、その姿はとても美しく愛らしい。
さらに簡単なあいさつや合図などを返してくれる賢い水鳥で、信頼関係があるからこその嬉しい瞬間だ。
最近では草津湖岸で見られるコハクチョウは数羽となってしまったが、1羽でも多くのコハクチョウに飛んで来てもらえるように琵琶湖の清掃と観察に、日々飛び回っている。

平成12年3月に設立されて以来、コハクチョウを危険から守り、安心して住める環境をつくるため、飛来期間中は毎日、観察小屋からコハクチョウを見守っておられます。
釣り具・釣り糸などのごみを取り除き、餌となる水草を守ることで、コハクチョウとの信頼関係が生まれたのでしょう。
コハクチョウへの情熱は、環境学習や啓発へと活動が広がっています。

発行日 2018年2月28日

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